「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる通り、ようやく朝夕は涼しくなり秋らしく過ごしやすい気候になってきました。
当神社は明治時代までは神仏習合のお寺でしたので、お彼岸中には近くのお寺の住職さんにお越し頂き、山中にあるお寺時代の僧侶の墓地において供養のお経を唱えていただきました。
昔、山頂には勝乗院、万蔵院の二つの寺院が存在し、これらは通称「奥山寺」と呼ばれていました。
今も墓地の他に境内や山麓周辺にはお寺の痕跡が点在しています。
山麓を通る朝鮮人街道には奥山寺への道標(寛政10年建立)が今も残っています。また境内の手水鉢には万蔵院と記されています。そして今の社務所として使っている建物は江戸時代末期(天保10年頃)に建立された庫裏(くり)です。
このように現在も神仏習合時代の文化が息づいています。